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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

「半年あれば企業は変わる!」

 平成17年7月のの佐藤先生の講演テーマは「半年あれば企業は変わる!」以下佐藤先生のブログからご紹介させていただきます。
 みなさんこんにちは。人も組織も時代、社会の変化の中で自ずと変革しながら生きています。それがより良い変化かどうかは別にして、変化を繰り返していることは間違いないでしょう。 今日の表題は「半年あれば企業は変わる!」というものですが、半年も待てない、という経営者もいるかもしれません。企業の規模や業態によっても変革のスピードは異なるわけですが、大中小関わらず半年あれば十分だと思われます。JR西日本も大きな変革を迫られていますが、事故の後の半年は重要です。この半年間に何をするかで、経営陣の考え方、今後のJR西日本の動きは分かるだしょう。 半年間で変わるポイントは以下の通りです。 第1に速やかに現状の問題点を明らかにすること。風土、意識、制度等過去から現在までの見直しです。 第2に見直しを受けて変革の理念方針を明確に打ち出すことです。経営者は意思統一を計る必要があります。 第3に当たり前のことの実践体質を作り上げることです。組織内にあって情報の減衰は避けなくてはなりません。トップ方針が末端に行くほど薄まっていくことは絶対に避けることです。 第4に意思疎通体制の内部組織の編成です。要はコミュニケーションの取れる体質つくりです。一方通行でない双方向での建設的で創造的なやりとりができる体制を作り上げること! 第5に内部管理制度の再構築です。目標管理制度や人事制度などを再構築してください。 第6に社員教育の徹底です。人は間違いなく資源です。その資源をどのように開発するのか体系化してください。 こうしたことを半年間の中で組みなおし、出来ることから動き出すのです。こうしたことにこだわるなら、半年あれば、人も組織も間違いなく変われます。

【SMC-NET 創造経営マスターコンサルタント・ネットワーク】
 平成17年6月より、私の所属するに日本創造経営協会コンサルタント部会で始まった新企画です。創造経営本部では、現在を「生産者経済から生活者経済への転換の時代」ととらえています。そして「創造と連帯のネットワーク=企業群経営を実現し、地域貢献・社会貢献していこう!」という活動を展開しています。
この趣旨に賛同され、この実現に努めておられる東北石巻の北上電設社長高橋様からは、「創造経営のいい所を北海道にもっと広めようよ!」と励まされています。7月21日、札幌に出張に来られたということで声をかけていただいたのですが、その日はあいにく浦河に行っており、翌日も静内での業務のため会うことはできませんでした。次の機会は、私だけではなく、経営改善や、開拓、飛躍のきっかけを模索している方にも声をかけ、北上電設社長高橋様を囲んで意見交換ができるようにしたいものです。
 さて、このSMC-NETですが、経営コンサルタント向けに一泊二日の計5回コース(6月開始、平成18年2月終了)の経営診断実務研修です。現実に私達が関わる企業を実例に、創造経営コンサルティング部門スタッフとほぼマンツーマンで、私達が関わる企業をどのように良くして行くか、①基調研究、②事例研究、③情報交換、④事例研究に対する討議、個別作業、⑤サブゼミ、とボリューム満載です。私も当初は、受講費用・旅費宿泊費・日程(時間)等々考えましたが、費用の問題など本部コンサルティング事業部スタッフの熱意に吹っ飛んでしまう勢いです。
 法律でいくと判例研究、ケースメソッド、事例研究というようになるのでしょうが、経営改善の現場ですから、参加者各人が今現在の生きた事例をもとに、まさに格闘が始まっています。久しく体系的な実務から離れていたため、今回のSMC-NETはいい意味で刺激満載です。知識も大事、分析も大事、改善提案はもっと大事、そして相手に受け入れられなければ何事も進まない現実に苦しみながら、「どうしたら良くなるだろうか」と知恵と体力を絞っています。次回は9月下旬、それまでに進める作業はかなりのものがありますが、お客様企業にもっと良くなって頂くよう、前向きにプレッシャーにぶつかっていく毎日です。きっと他の参加メンバーも一緒と思います。
 今回の私の担当は、茨城出身の税理士・コンサルタント。同じグループに同じく茨城出身の中小企業診断士の方もおり、私が茨城大学卒(もう古い話ですが・・・)ということで、茨城の縁を大切に(?)歩み始めています。
 7月27日の朝は、台風が東北宮城沖から北海道の南海上を東の十勝方面に移動しようとしているときで、飛行機の離陸を心配したのですが無事に定刻出発。東北上空までは揺れながら雲海の上の飛行でしたが、仙台周辺からまさに台風一過、雲がきれいに飛ばされ地上がすっきり見える久々の経験でした。茨城県周辺では、北浦・涸沼・霞ヶ浦を久しぶりに眺め、遠くに那珂川に架かる赤い橋(遠い昔の記憶です)が見えたような気もします。「この地域で4年間、生活をしたのだな」と思い返しておりました。
 翌日は、羽田で飛行機に乗る時に震度3の揺れの地震、滑走路の点検等で出発が30分以上遅れましたが、無事帰路に着きました。苫小牧に暮らすと変に地震慣れをしていて、震度3程度ではあまり驚かなくなっておりまして、いいことではありませんね。27日は東京の気温が35度、28日も32度、苫小牧と10度以上の温度差に、いくら冷房があるとはいえ体が順応しない二日間でした。本州にお住まいの方には、これから長い夏ですね。今の私は、もう夏の本州には住めないように思います。

【恩師】
 27日のSMC-NET終了後の午後3時半から茨城大学時代の恩師(現在は茨城大学名誉教授)と半年振りに会いました。羽田に移動するまでの短い時間でしたが、わざわざご自宅からお茶の水まで出てきてくださり、いくら東京にお住まいとはいえ頭の下がる思いです。
 恩師には大学のゼミで刑法を教えていただきました。「自分の頭で考える事」を重視したゼミの進め方が今でも忘れられません。いつもお会いする時は、ご自分のことは少々お話になるだけで、あとは私達の今の仕事状況をあれこれ質問され、楽しげに今の社会環境とご専門の刑法や司法制度に絡めたお話をされ、30年前の想い出と時のうつろいと人の気質の変化を話していると、時はあっという間に過ぎてしまいます。
 恩師は昨年大学を定年退官され、茨城在住の卒業生の方が中心となり、退官記念祝賀会を水戸で行ないました。私もその祝賀会参加を期に、新しい人脈の広がりと疎遠だった人との復旧もありました。ただそのときだけの人もありますが、恩師はそれらを全て、30年前から現在も暖かいまなざしで見守ってくれているのだと、今ごろになってやっと感じ始めている私は、やはり感度が鈍いと思います。30年前、師に頭を下げ、教えを乞い、真摯に学んだのだろうかと思い起こすと恥ずかしくなりますね。これだからコンサルティングに磨きがかからない・・・と誰かに言われそうです。
 
 創造経営システムのKD-Ⅰの解析で、「先生」の設問では次のように教えられました。
 学校の項目を調べてわかった事は、学歴の高低よりも学校生活の中に「尊敬に値する先生にめぐり合えたか否かが大きいポイントだ」ということである。また卒業した後も先生を懐かしみ、出入りして挨拶を怠らず、師事を受けている人は伸びている。それに反し、商売で教えただけではないか、威張りやがって、果ては嫌な奴だという追憶しか持ち得ない人は、卒業後の自己啓発もおろそかである。(経営力強化のための組織集団分析法p70)
 
 気づき 日本経済新聞の記事に、「住民ボランティアによる遊具の点検」がありました。読まれた方も多いと思います。①点検の内容は、チェック項目を用意する(例:鋭い角、腐食、ネジの緩み・・・)、②不具合を見つける⇒写真を撮る⇒報告書にまとめる⇒公園の遊具管理部署に報告する、③自分達の声が反映される=喜びとなる、④親の意識に変化が見られる=いつも遊具の状況に気を配るようになる、使い方のマナーを考えるようになる、遊具を使う前に自分で安全を考える、とありました。 これは社内の業務改善に応用できますね。創造経営では基準行動といって「当たり前のことを当たり前に!」ということから改善を始めます。そのスタートが「気づき」ですね。よく気がつく人と、気がつかない人がいます。その差はどこから来るか考えて見ましょう。「問題意識」につながってきます。「気がついた後の行動」も様々ではないでしょうか。無視する、言葉に出す、人のせいにする、人にさせる、自分で行動する等々いろいろな反応があるはずです。 企業でも家庭でも改善(もっと良くしよう、皆が快適になろう)を試みるとき、評論や責任転嫁をするのではなく、良いことか悪いことかをハッキリさせ、原因を掘り下げて考え、改め方を具体的に示し、習慣化し繰り返さない工夫をするが大切ですね。私達は、母親に手間暇をかけて躾けられ、大人になり、今につながっていると思いませんか。 いろいろなことの原点が家庭にあることを、創造経営が教えてくれています。

[ 更新:2006-06-09 05:34:53 ]

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