かつて元弁護士の中坊公平氏がリーダーたるもの部下に対しては「正面の理 側面の情 背面の恐怖」が必要と言ったとか。
「正面の理 側面の情 背面の恐怖」の意味は「部下には論理的に丁寧に説明しなさい。ときどき愛情をかけなさい。しかし怠けて言うことを聞かなければルールにのっとってクビにしなさい」ということで、優しさだけでは人は律しきれない現実を踏まえての言葉である。
会社では、部下から上司への批判や非難は必ずある。
そのような声が聞こえないと言っても、彼らの心の中に上司への批判や非難をしまい込んでいれば根は同じこと。
とても上司には言えないという況にあるのか、もう言うだけ無駄という諦めが蔓延しているのなら、決して良い組織状況とは言えない。
部下から上司の批判や非難が表に出るということは、彼らの不平や不満の表れなのだから、彼らの不平や不満を解消できるものはさっさと解消し、「さあこれで文句なく仕事に集中できるだろ!」と背中を押してやろう。
というのも、上司よりも若く、社会経験の少ない部下に向かって「未熟さの表れだ!」と言ったところで、彼らの不平や不満は解消されない。
上司は部下の成長と直面する課題を乗り越える手助けをして、上司としての役割を果たすことになる。
[ 更新:2016-07-08 08:49:25 ]