宮大工の棟梁で法隆寺の修理や薬師寺の五重塔の再建で見事な技術を残された方です。
以下は、西岡常一さんの愛弟子で鵤工舎 棟梁の小川三夫さんのお話です。
【親方に授けられたこと】
一意専心、親方を乗り越す工夫を切磋琢磨すべし。これ巧文化の神髄なり。
学校と修行は全く違う。教わるものは忘れるが、考えて覚えたものは忘れない。
先走って教えず、学ぶ気が起きるまで待つ。
匠の基礎には10年の歳月。予算内他諸々の制約条件の中で仕事が出kるのに10年かかる。加えて弟子の育成ができるようになるまで10年かかる。
信頼を得る。仕事を任せようと指名されることを目指す。
◎記録に残すだけでなく記憶にも残す。それが伝承。
記録として残された人の言葉に、亡くなった人たちの思いを込めることで、初めて伝承となる。
[ 更新:2021-05-20 16:24:45 ]