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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

哲学者 池田晶子さん

「人間自身 考えることに終わりなく」

時々、哲学者 池田晶子さんの本を読んでいる。難解だけど、良い表現が多く、引き込まれる。

「誰もが自分が所有しているものしか所有していない。自分が所有しないものは理解しない」
→所有とは、自分のものとして持っていることだから、他人のものは自分は所有していない。例え、自由にお借りできたとしても、他人のものは自分のものではない。学生時代の下宿で、私の留守に勝手に私のものを持ち出す年長者が居た。あまりに頻度が多いので、部屋に鍵をつけたことを思い出す。不愉快だった・・・
自分が所有しているものの理解度と、欲しいモノや、店で触っただけのものの理解度も大きく違う。

「法律を守るということと倫理を守るということは全然違う」
→法律を守る以前に、法律で規制されていることに無関心で無頓着なことに、これでいいのかと思う。倫理も道徳も、こだわる人が本当に減ったと感じるのは私だけだろうか?

池田晶子さんの凄さは次の文に現れる。
「倫理というのは自分で善悪を判断する自由が自分にあると自覚してこそ可能な行為で、外的な法律や道徳の内に倫理など存在していない。誰も自分の分かることしか分からない」
→倫理とは、人の踏むべき正しい道であるならば、自分が人としての道をどれだけ分かっているかによって倫理観は大きな違いが出て当然となる。そう考えると、言葉は安易に使えない。

[ 更新:2019-09-08 15:16:39 ]

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