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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

破綻に向かう企業

破綻したい経営者も社員もいないはずだけど、破たんに向かう・・・

創業から年次が浅いと、生き残るのに必死だし、ないないづくしだから、売上をみるのも、経費を使うのもシビアです。

社歴が長くなり、社員に苦労もないと、いろいろなものの見方が甘くなっていきます。特に社員が自分で責任を取った経験がないと、見積もりに甘くなり、品質に甘くなり、約束に甘くなり、納期に甘くなり、回収に甘くなり、商談に甘くなり、部下育成に甘くなり、クレームに緊張感がなくなるともう最悪です。

会社が安定黒字を続けるには「損益分岐点の位置の引き下げ」の地道な努力が欠かせないのです。これを、徹底した縮小均衡策という人もいますし、経営の重心を下げるという人もいます。
シンプルな表現では、今までより少ない売り上げで、今までよりも多い利益を生み出す経営となります。

普通の会社でボリユームのある経費というと、変動費では仕入・外注費です。これは売上と比例関係にあるとされます。
固定費では人件費と減価償却となることが多いです。これは売り上げの変動に関係なくかかる経費です。

業績が悪化し、社員を解雇できないとなると、売上の拡大しか延命策がなくなります。値引きに走って薄利多売で、ますます苦しくなる倒産事例は多いです。
近年はリストラと言って、会社を残すために社員の大量解雇が行われるようになりました。リストラで会社を離れた社員の再雇用の現実は、皆様ご存知の通りです。

同族オーナー会社では、トップが個人保証していることが普通ですから、最悪の場合はすべてを失うので、経営はいつも真剣勝負で必死です。だから迫力が違います。年中無休、24時間営業のコンビニ経営の厳しさの中に身を置かれていらっしゃいます。
トップに必要な能力を、仮に企画力、意思決定力、行動力、意思疎通力、組織統率力とします。
オーナー創業者はほぼ全部お持ちです。二代目、三代目は、企画力を持っている人は多いです。大きな差が出るのが、意思決定力、行動力、意思疎通力、組織統率力のところです。
腹が据わっていないと意思決定ができません。
現場からたたき上げ、修羅場を経験していないと、率先垂範の行動力が不足します。
人と向き合い、問題と向き合えないと経営意思の疎通も現場でのコミュニケーションも取れません。
人望がないと、社員からは組織統率力以前のレべルとみなされます。

次世代経営者が、企画力に強みがあるとするならば、自社の市場で会社の個性を発揮して、ローカルマーケットで市場を深くt耕し、そこで新たな需要をつくり、市場と社員に評価されることです。そうすることを積み重ねることで、本当の経営者としての実力をつけて行けるでしょう。
同時に、社員たちとの利害調整と、共通目標の擦り合わせです。今時代、家族的経営も、労使は運命共同体も、愛社精神も死語となりました。社員たちとも、相互に適切な成果と分配を理詰めで話し合っていく時代です。

[ 更新:2019-08-05 12:30:31 ]

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