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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

「生き字引き」と「備えあれば憂いなし」

ネットが普及し、最近のように誰もがスマホを持つと、印刷された辞書や百科事典を開くことがなくなりました。

最近は「生き字引き」という言葉も聞かなくなりました。

個人的には、知識が豊富で、物事をよく知っていて、何かあれば頼れる人の存在価値は、今も失われてはいないと思うし、そういう人をなくしてもいけないと思うのです。

〇〇家の生き字引き、我社の生き字引き、業界や地域の生き字引きという人は大事にしたいですね。
そういう人が、「お陰さまで大過なく××年勤めあげました。皆様に感謝!」と言って退職されていくとき、その人の役割はネット検索で代替えできるでしょうか?
誰かが記録して、記憶していかないと、何事も風化していきますが、それでいいのでしょうか?
残すべきもの、忘れてはならぬものを、取捨選択する人はいるでしょうか?

場面は全く違うのですが、9月の北海道の東胆振震災と全道停電の時の、某社の反省です。

東日本大震災から、全国での災害があるたびに、必要と思われる震災対応備品の購入と備蓄を続けてきたそうです。
停電時に、あれを買ったはず、あれも社内にあるはず・・・と思いだしながら探すも、すぐに見つからなかったそうです。
震災対応備品リスト一覧もなければ、保管場所もバラバラ、一部のものは倉庫の奥の奥にあり、肝心な時にすぐ使えなかったそうです。
その会社は今回の反省をして、一カ所に集中保管、即使用可能な状態に整頓されたそうです。

「備えあれば憂いなし」とは言いますが、買い備えることが目的ではなく、 災害時に誰でも速やかに使える状態にまでして「備え」完了ということを学びました。

[ 更新:2018-10-29 15:35:58 ]

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