松尾臣善日銀総裁(明治36年頃?)につての部下であった深井英五さんの記録のようです
松尾は「男は仕事は白湯を飲むが如くでなければいけぬと婁婁(るる)言った。
波潤を起こさず 痕跡を留めず 無為にして成ったが如くに仕上げなければならぬという意味である。
角立ちたる措置の必要なきように準備し、華々しき行動を避けて実績を収むべしと言うのである。
それには一層細心の注意と一層多大の努力を要するのだと付言した。
必ずしも部下に訓諭する調子でなく 事に触れては独語述懐の如く語ったのである。
それも白湯を飲む流儀の現れであったろう。」
時代が違うし、働く組織も違うのですが、このような上司のもとでは私は一日で息が詰まりそう。
人の生まれや育ちが違うと、心理やこだわりも大きく違うものと学ぶといいのかもしれない。
日経の歌壇にあった投句の心境を思い出しました。
「正論は 違うと思えど 我我慢して 明日が無くなる 派遣の身ゆえ」(長野 中沢義壽さん)
[ 更新:2017-08-05 11:20:02 ]