「縁起の教え」とは、この世のすべての事柄は、相成り、支え合って成り立っていることと教えられた。
今の私という存在は、計り知れない多くの条件が整って、活かされて生きているというのが「縁起の教え」という。
確かに、多くの条件の一部が違っていたなら、今という私の存在状況も異なっているだろう。
もっと健康かもしれないし、逆に病に苦しんでいるかもしれない。
仕事も今とは違ったものになっていることだろう。
小さな存在の私であるけれど、多くの人や多くのグループや組織とつながっている。
強固な関係もあれば、ゆるくささやかな関係もあり、毎日に還る家のような関係もあるし、空気のように普段忘れているような関係もある。普段意識はしないが、そのような関係に対し、自分としての責任はある。
自分は自分としての一生を歩んでいる。
誰かが替わって生きてくれるものではないし、自分としての生き方でしか生きられないもののように思う。
毎日自分の口調で、自分の言葉で話している。
そう考えると、自分のやってきたこと、今自分がやっていること、それがなにがしかの価値があると自分が納得することは大事だ。
自己肯定感があれば不安感は薄れる。
自分のありのままを受け容れると謙虚で素直になれるし、お互い様と他人も受容できる。
[ 更新:2016-03-23 06:42:28 ]