現在は不況が続いています。否、苦境の道と言ってもいいでしょう。
これを乗り切るために多くの会社では、効果のない広告費、惰性的な接待交際費、不必要な旅費交通費の大幅な削減などを行っています。
しかし一昨年から、費用の削減だけで黒字を維持することが、本当に難しくなっています。
ほんの一部ではあるのだけれど、この不況期だからこそ積極的に買収や設備投資をしているところもあります。
生き残りのために、「今だからこそ攻めて出る!」という経営者もいます。
中小企業であっても広告宣伝費というコストのかけかたではなくとも、ネットの各ツール(ブログなど)や、
何らかの手法で自社のイメージや自社商品の良さを育み、周知させてていくというアナウンス的な努力は必要です。
どんなに良いものも、伝える努力をしないと、伝わらないからです。
今の長引く不況の中では、確かに慎重になることも大切です。
しかし、その中でじっと待つだけで良くなる中小企業は、私の周りには見当たりません。
生き抜くための積極性(行動力・ヴァイタリティ)を失ってはならないのです。
今積極性(行動力・ヴァイタリティ)を失ったら、不況を突破していく手がかりを見つけられません。
ではこういう困難な時期には何をしなければならないか。
創造経営から学んだことは、仕事に恵まれないときはまず、研究開発ということです。
なぜなら研究開発を怠ったら、新しい商品やサービスは開発できないからです。
それから、企業の中での人材教育です。
何といっても状況を変えていく力の根本は人間(一人一人の社員の力)です。
こういう時期だからこそ、教育にも力を注いで、社員の能力の開発向上を図りましょう。
それから自社の存在価値のアピールです。お客様にアピールすることを怠ってはなりません。
中小企業経営者は、こういう困難な時期こそ研究開発に取組み、社員の成長支援に取組み、
同時に自社アピールにも重点的に力を注いでいくべきではないでしょうか。
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創造経営コンサルタント 吉見 一伸 札幌事務所:011-631-3600
4月からスタートの吉見事務所でのミニ経営塾も、そのうちご活用いただければ幸いです。
3日(火)「経営管理スキル」がテーマ(社員さんでも大丈夫です)です。
当分管理会計(戦える会計テクニック)から切り込もうと思います。
4日(水)は「持続する(倒産しない)企業つくり」で、今回は「京都の老舗企業に学ぶ」です。
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[ 更新:2012-03-27 12:55:48 ]