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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

自分の道を拓こう

自分はどう備えるか、自分はどう対処するのかという意思決定と実行力の差が、大きな差となっていく。

 「人との出会いも、自分のまわりに起きることも、偶然は一つもないのです。すべて運命づけられていることなのです。」という人もいます。「すべて自分で意図した(願った、イメージした)結果なのです。」という人もいます。私にはどちらもありうるような気がします。マクロの大きな流れは分からなくとも、自分の近辺を見まわして、今のまま行ったならこうなるだろう、このままでは多分こうなるだろうということは、多くの人が気づけることでしょう。この気づきに対しどうするでしょうか。認める、受け容れる、黙認する、無視する、避ける、逃げる…等々いろいろと考えて、自分はどう備えるか、自分はどう対処するのかという意思決定と実行力の差が、大きな差となっていくことでしょう。

 私が学ぶ創造経営コンサルタント部会のMSC-NETでは、6年前から創造経営センター㈱森田雅美社長から次のように指導されています。
「まず、世の中の流れ、業界の流れ、得意先の流れを掌握する努力は怠らないで下さい。次に、人の心と行動を、理屈の面でも理屈ではない面でも知ろうとする努力をして下さい。最後に、過去に学び、現在を冷静に見つめて、これから(短期・中期・長期)を推察しようとするトレーニングを強化して下さい。これらの努力の積み重ねの差が、1年後、3年後、5年後の結果の差となります。」
 
 今年の大震災の影響は、直接と間接の違いや大小の違いはあるものの、企業も国民もすべて何らかの影響を受けています。創造経営と無縁であっても、森田社長の指導のベースを創ってこられた企業は、これから伸びるものを持ち、光明を見出し、あるは腹をくくって目の前のことに黙々と取り組んでいます。これらのベースが全くないまま、「やるしかない!」で精神論に走ることも一つですが、その姿勢が簡単に報われる今年とは思えないのです。
 サラリーマンを卒業して10年経過して思うのですが、人間というのはお互いが求め合う領域というか水準があるようです。それはお人柄や人格かもしれないし、能力かもしれないし、お金を動かす力かもしれません。この領域というか水準が、ある程度重なり合わないと、いくら出会ってもご縁とはならず、記憶されることもないという経験をしています。これは相手の問題ではなく、あくまでも自分自身の問題です。
 お取引をしていただこうとするなら、何か面白いとか、必要だとか、多分役に立ちそうと思われる水準にまで、自分をアップさせる必要があることは間違いありません。過去や現状にとどまっていて道は拓けないのです。だから自分から動く、小さなことでも目的を持って続けることが重要となります。自分が「よく学び、しっかり考え、まじめに励む!」ということです。
 
 確かに今の経営環境はかなり厳しいのですが、企業の未来があるのかないのかは、運や偶然が全てを決めているものではありません。トップの思いと日々の言動が、企業の未来を明るくもするし、暗くもするのです。企業文化や組織の個性は、そこに働く人々の考えや行動によってグループ分けされていきます(創造経営吉見事務所では企業性格の診断も行っています)。生き抜ける企業レベルに、組織力を高めていきましょう。仕事も遊びも、同じ頭と心を持って、気持ちよく一生懸命やればいいだけです。
 
 最後に吉見事務所が今年お客様企業に関わるときの、中長期的な視点を三つお知らせします。参考にして下さい。
(1)今のような時代が大きく変化するときは、何らかの兆候や予兆があるもの。小さな変化に気づいて、これは何の予兆か、何の知らせか、これからどうなるかイメージをいろいろ膨らませて楽しもう。
(2)ローカルで生き抜く上で、地産地消循環型経済にどう関わるのか常に考えましょう。
(3)輸入資源から地域資源にシフトできないか考えましょう。使用するエネルギーも半減させるくらいの意識と発想を持ちましょう。

[ 更新:2011-09-01 10:30:12 ]

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