私の使う辞書には、「技術」は「科学の理論を実際に応用して、暮らしや社会に役だてるための手段」であり、「革新」は「従来の方法などを改めて、新しくすることと」とある。
イノベーションとなると、「企業活動において、従来とまったく異なる非連続的な発想や技術の導入によって、それまでになかった問題解決の手法を生み出すことを指す。」(http://gms.globis.co.jp/dic/00198.php?banner_id=keywordadw)と説明されている。
どのように解釈するにしても、技術を革新していくには物事を深く調べる研究が必要だ。誰もがすぐに研究ができるわけではない。知識や技能を身につけるべく教え育てる教育を施し、常に自己啓発ができるレベルの人がいて、企業が必要な研究開発を担うことができる。実務レベルでは、技術担当者や生産工程(機械設備など)への資金投資は欠かせない。この連鎖があって持続的な技術開発のベースができる。
更に技術開発が実を結ぶには、①現在抱える問題解決に向けた分析的なアプローチと、②関わる人たちが相互に向き合って直接言葉を交わし、課題の意味を解き明かし、自分なりに理解して目的を共有するアプローチの両方が求められる(マサチューセッツ工科大学リチャード・レスター教授の見解)。
技術開発に成功している企業は、無意識であっても、このプロセスを踏んでいるはずだ。自社の技術開発を成功させるために、この要件をあてはめて過不足をチェックしてみよう。
[ 更新:2008-09-23 15:01:23 ]