部下のやる気が出ない?

給料・休暇・福利厚生・立派なオフィス・・・大半の中小企業には高嶺の花です。全部そろっている中小企業なんて私のかかわりでは見たことはありません。大企業ではそれらが揃っていても、部下のモチベーションが上がるとは限らないというから面白いですね。

 確かに人は感情の生き物です。自分の気持ちが動かないと、頭では前向きになれても、心は前向きになれません。人はかなりわがままです。
 コンサルタントの実務では、理屈を重ねたところで、相手が気持ちで納得しない限り提案や勧告は馬耳東風です。年齢や地位はあまり関係ないですね。やる人はやるし、やらない人はやらないのが現実です。
 では、部下のやる気はどうやったら上がるのでしょうか。要因はいろいろあると思いますが、その一つに、「自分のやりたいこと」と「組織で求められること」が一致して、そのような共通目標を持つことが理想です。
 しかし、「自己実現が大事」とはいうものの、部下のやりたいことばかり聞いていたら、会社は成り立ちません。これも時として事実です。結果として、部下の話は聞きつつも、会社の望む方向に引っ張ることになります。上司やトップの利害調整力のパワーが必要です。
 実際に「部下のやりたいこと」と「組織の利益」を一致させることはできないのでしょうか? この答えを探して試行錯誤が続くのが実務の現場です。いろいろやって、自分らしい道筋を見出すしかないでしょう。
 
 「会社の業績のためには、自分を犠牲にしなければならない」「でも、やりたいことをやると、会社の利益にならない」「自分のやりたいこと」と「組織の生産性」は相反する・・・と、いう社員がいますが本当ですか。
 社員一人一人が本当に好きなことに没頭し、イキイキ充実することなしには、組織の永続的な成長はありえないはずです。そういう会社にしましょう! 残業も休日出勤もいとわずに働き、今期も好業績の会社が私のお客様の中にあることも事実です。

[ 2008-10-12 11:22:15 ]


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