新入社員育成のポイント

新入社員を迎える時期ですね。受け入れ態勢についてまとめてみました。 新入社員は、各自夢や希望と不安を持ちながら企業に入ってきます。初心の素直な夢や希望が、わずか3年で消えてしまうのは残念なことです。新入社員側の問題もありますでしょうが、採用する企業側も「一人の人間をしっかり育成するという責任(育成責任)」があり、企業は今その責任が果たせるかどうかが問われています。


1.企業の育成責任
 最近、「七五三問題」「NEETの増加問題」が発生しています。背景には、家庭・学校・社会のあり方や国の方針等々、複雑な事情や問題が絡んで起きております。一企業の立場で、この問題を解決することは難しいものがありますが、こうした中で企業の社員育成の役割は一層重要度を増しています。
 新入社員は、各自夢や希望と不安を持ちながら企業に入ってきます。初心の素直な夢や希望が、わずか3年で消えてしまうのは残念なことです。新入社員側の問題もありますでしょうが、採用する企業側も「一人の人間をしっかり育成するという責任(育成責任)」があり、企業は今その責任が果たせるかどうかが問われています。
 新入社員育成の第一のポイントは、「基本」をしっかり教え込むことです。仕事や生活に関する姿勢の基本を、企業側は徹底的に教え、新入社員はそれを学び、身につけることが必要です。

2.身体能力を磨く
 良い働きの原点は、「健康な身体」です。規律正しい生活をすることにより、より健康な身体を作っていき、社会人として活躍できる基礎を作っていくことの重要性を教えましょう。正しい生活の基本は、早寝早起き、早めの出社、朝食は必ず取るなど、自然のリズムに沿った正しい生活の基本を身につけさせることが育成のポイントの一つです。
【具体的な目標設定事例】
社会人として自立した生活をおくるために、23時までに就寝、6時に起床します。
元気よく働くために、朝6時に起床し、朝食をゆとりを持って取って出社します。

3.人格能力を磨く
 人格的に優れている人とは、自分のことは自分ででき、周囲に迷惑や心配を掛けないこと、さらには人の世話や周囲を明るくできる人をいいます。その基本は、家庭における姿勢です。両親に心配を掛けない生活を送ること、両親に対する感謝の気持ちを深めることが社会人としての精神的な成長の第一歩となります。元気な返事や挨拶を家庭で実践することがポイントとなります。
【具体的な目標設定事例】
これまで育ててくれたことに感謝の気持ちを込めて、朝の挨拶をします。
両親に対し感謝の気持ちを込めて、毎月3万円を渡します。

4.職務能力を磨く
 入社1年目で最も大切なことは、会社の基本を大切にすることです。初めに間違ったやり方や考え方を覚えてしまうと、一生苦労するからです。先輩達がやってきた仕事の取り組み方を学び、基本をしっかり修得させることです。
 素直な「ハイ」の返事の実践や、自己啓発の習慣を身につけさせることもポイントとなります。
【具体的な目標設定事例】
職場では、名前を呼ばれたら「ハイ」と元気よく返事をします。
簿記の勉強をするために、これまでより1時間早く出社します。

5.提案
 まず、例え1名でも「入社式」を行ないましょう。採用される側にとっては、一生に一度の経験であり、きちんとした式の形を取ることの重要性を認識し、入社式を実施したいものです。
 又社会人としての心構えや基本的な知識を学ぶ場として、新人研修も行ないましょう。社内開催が難しければ、外部研修を利用しましょう。研修の報告書は必ず提出してもらいます。
 今後1年後の「私の成長目標」の実践をフォローするために、育成担当者が毎月1回1時間程度の面接を行い、その面接の中で親入社員の困っていることを聴き、アドバイスすることでモチベーションの向上を図っていくのです。

[ 2007-03-25 15:19:44 ]


その他の記事

記事のインデックスに戻る