あなたは、知ってることと、できることと、やっていることは一致していますか?
理想を言うなら、現場にある課題は、自ら問題意識を持って見つけ、周りを巻き込んで一つ一つ解決し、改善を積上げて行く人に恵まれることです。そう言う社員になるように教育し、伸ばしていくのが、先輩や上司の役割と言ってもいいでしょう。
しかし現実には、現場にある課題に気づけない人がいます。現場の課題に気づけるようになって、仕事はやっと一人前のレベルです。
現場にある課題に気づいても、自分からは進んでやりたくない人がいます。そういう人は、強制されないとやりません。自分の意思でやり抜くこともないでしょう。
課題解決の知識と経験がないため、結果として眺めるだけの人もいます。このような人には、教育や指導、一緒に改善するという経験を積ませるOJTが必要です。
コンサルの現場では、「分かっていてやらないのは何故? 決めたのにやらないのは何故? せっかく着手したのに、なぜ途中で止めるの? どうして最後までやり抜かないの?」という声が上がります。
職務知識と改善行動のギャップに悩む管理者や経営者は、たくさんいらっしゃいます。
ここで質問します。
学んだことは必ず実践する風土になっているでしょうか?
担当者任せで孤立させない、結果がでるまで一緒にやる風土になっているでしょうか?
慣れないこと、熟練が足りないことは、上手にできない、早くできないことは当たり前。だから、時間をかけて、何度も試行錯誤する風土になっているでしょうか?
先輩上司の経験や勘所が伝達される、教え合う風土になっているでしょうか?
無気力、無関心、無理解という「無」の風土では、行動が起きず、行動しても持続しないものです。
気づいた人が、気づいた時からすぐに、こうしたいというレベルになるまで継続する行動見本を誰がとるかです。
行動が起きて、広がらない限り、この悩みは解消しません。
良いことは一緒にやるという風土をつくって行きましょう。
[ 更新:2017-05-08 06:40:03 ]