12日の経営ゼミでは、複数の観点から問題や失敗の克服の事例検討も行いました。
参加される方の職種や立場の違い、久しぶりの参加者の視点も加わり、私も良い刺激をかなりいただきました。
最後のまとめではないのですが、「人間は機械ではないし、感情もあり、計算通りに行かないことは普通にある。
上司の思い通りにならないことも多々あることを前提に、次には良い仕事が提供できるような社員を増やして行くという、地道な努力が欠かせない」ということは一致しました。
吉見から「富士通総研:技術・技能伝承を取り巻く5つの誤解」を紹介して、12日の経営ゼミは閉会としました。
少しアレンジして、次のように問いかけてみました。
まず、年数と経験を積めば、誰でも先輩のノウハウを継承できると思ったが、経験を積んだからといって必ずしも皆が先輩のノウハウを継承できない(あるいは「継承しない」)という現実があった。
二つ目は、人生の達人(?)である熟練者は、自分から積極的に技術や技能の伝承をしてくれると思ったが、現実はそうはならなかった。
三つめは、若手は意欲的に先輩上司のノウハウを吸収するものと思っていただ、全員が意欲的ではなく、ノウハウの吸収レベルも会社の期待とは異なった。
四つ目は、仕組みを作れば後は上手くいくと思ったが、仕組みが有効活用されず、また仕組みを運用できる人材の不足もあり、仕組みを作った目的とう実際とは異なることが多々あった。
⑤職場や会社側は、現場の技術・技能伝承の取組をサポートしてくれると思ったら、梯子を外して現場任せだった。
これらの項目に、皆そうだ、そうだとうなずき、現場の現実の厳しさを再確認して、次回の経営ゼミにつなげることとしました。
次回は11月18日に行います。今年の最終回となりますので、興味をお持ちの方はご活用下さい。
[ 更新:2016-10-15 09:14:09 ]