2007.1.1.本願寺新報の対談より
数年前から、年に1~2冊ですが、故池田晶子さんの本を読んでいます。
結構難しく、1回目は分かったようで分からない、2回目は奥が深いと思いながら、やっぱり分からない、でも魅力ある文体と思っています。
以下は2007.1.1.本願寺新報の対談より抜粋です。
言葉の価値
話し放題となると言葉の価値は下がっていく。
どうでもいいことを話すのだから、さらにその人の価値も下がっていく。
安い人になっていく。
言葉は、価値のあることを話すものだから。
言葉も本来持っている価値は、それを言って何か得をしようと思うのではなく、ただ伝えたいという思いから発するもの。
言語が崩壊していくことは、人間が崩壊していくことを意味している。
くだらない言葉を話す人が、くだらない人であることは当たり前。
人間とはその人の言葉であり、その人が何を言っているか、いかに行っているかがその人そのものである。
内省することを知らないということは、問いがないということ。
[ 更新:2016-07-22 10:54:57 ]