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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

中小企業も自己変革、自己成長(イノベーション)

6月29日に札幌で「北海道トラック産業の持続的発展を目指すワークショップ」があり参加しました。とても参考になる話がいっぱいでした。この日と6月25日に東京でのMSC-NETで、㈱創造経営センターの森田雅美社長のお話を、吉見が解釈したものを皆様にお知らせしますのでご活用下さい。

(1)情報収集(ヒヤリング)をしよう
現在または一昔前に、自社と似たような規模の会社の情報収集(ヒヤリング)をしよう。同業者でも、類似企業でも、全く違う業種でも、堅実なところや成長しているところであれば、学べる点が多々あるものです。聴く私たちの方で、学べるものはないか、参考にできるものはないか、何か試せるものはないかという気持ちがあれば、情報収集(ヒヤリング)は宝の山となります。

(2)何を聴くのか?
①創業から現在までの成長過程(特に得意先との関わり方、相互信頼の築き方)
②最近五か年の状況(過去5年間の大きな変化への対応)
③経営管理(マネジメント)の状況(例:安全、リスク管理、計数、人材等々)
④新たな事業展開(自己成長やイノベーション)など、取引先との関係性を中心に聴く
・次に社内で、自分たちができることをどう増やしてきたか?
・背後にある、採用と社員育成の工夫は?

(3)運送業 事例1「地域で選ばれる会社になることが生き残りの条件」
①徹底した安全へのこだわり、②社長自ら安全を通した社員教育に参加、飽きさせない教育を工夫する、
②社員=商品=信頼・信用とし、社員の互助会を意思疎通の場とし、互助会リーダーは毎年の交代制、
社長からのメッセージを毎月発信、小集団活動や従業員新聞の発行という仕組みがあり、これらを番頭格の人材(補完者)が活かしている。

(4)運送業 事例2「事業家スピリットと計数管理」
①商人の家系が物流業を選ぶ。当初から計数管理がしっかりしている。
②一つの事業であれば、山もあり谷もあるもの。複数の事業を持たなければ安定しないのが商売。
③「自分はこうなりたい!」と強く思う。その思いにマッチするパートナー企業を見つける。
④物流業もサービス業。部門も個人も業績をオープンにし、良いものをどんどん評価して認めていく。

(5)第一ステップ「選ばれる企業が生き残れる」
①創業者と創業の精神をあきらかにし、私利私欲だけではない純粋・誠実な信頼されるトップが存在してきたことを確認しよう。「人を伸ばし続ける」ことが企業成長の土台となる。
②従業員との意思疎通と相互信頼・・・社員とのコミュニケーションがあり、共通の目標があり、共通言語(業績管理指標)を持つ。その上にいろいろなマネジメントシステムを生かす継続的な教育が必要。その上で、自ら学び、実践(行動見本をとる)するリーダーが育つと、会社は強くなる。経営者の思いを、自ら一般社員に通訳するリーダーが、小集団活動を引っ張り、経営者の思いを具体化していくと、会社は高回転する。
③顧客信用・・・従業員の働きの質がアップするから、お客様に提供する仕事の質がアップする。お客様に提供する仕事の質がアップするから、経営管理の質も上げられる。経営管理の質は組織の質(管理階層の質の高まりや、部署別の質の高まり)に均衡する。

(6)第二ステップ「成長する企業・持続的発展する企業に!」
①請負の関係からパートナーの関係に! お互いに無くてはならない関係になろう。一体感ある関係を目指し、お互いのメリットを訴求し続けよう。
②従業員の働きの質を付加価値のアップにつなげる。自社に適した、効率化、地域密着型、提案パートナー型、構造変化対応型、アライアンス型、オリジナルサービス型、関連事業進出型など、自社の型をつくって行こう。
③徹底した顧客ニーズの掘り起こし、業務の深耕と周辺業務への展開を当り前に行う。
④地域や業界のためにという視点を持つ。地域への貢献活動や地域の潜在力の顕在化、地域ネットワークの強化に、経営者は目を向けよう。
⑤経営者は人的ネットワークを広げる。接する先行事例に学び、紹介の紹介という広がりを願う。良き人材には良き友、良き情報が集まる。ご縁を活かし、広げることに努めよう。
⑥新たな業務をイメージしよう。なりたい姿、ありたい姿を考え、構想し、念じ、言葉に出し、共感者を増やいていこう。

[ 更新:2012-09-26 13:53:22 ]

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