現在経営改善支援契約を頂いております会社の場合、決算期が到来するたび必ず「決算分析報告書」の提供させて頂いております。お客様企業の要望により、用語解説を含めた少々長めのもの(10〜15ページ)から、ポイントを絞りコンパクトにまとめた(5〜8ページ)もの、幹部を交え報告会を行う場合や報告書のみ提示の場合と様々です。
会計情報である決算書に、経営の全てが網羅されるわけではありませんが、1年に一度の定期健康診断という意味では、大切な機会と思います。健康であれば問題ありませんし、再検査が必要であれば、その点を集中的に掘下げると良いわけです。
私の行う創造経営型の決算書分析では、4〜6年の決算書の趨勢を見ながら、@研究開発力をどう意識しているか、人の創造力が生かされているか、(創造性)A激変する最近の環境変化への適応力の推移は、(活動性)B資金循環から見た企業の再生産力、(循環性)C収益力、(経済性)D結果としての経営の安全性、(安全性)という5方面を100点満点で評価し、チェックします。
月次や日時決算による迅速なチェックも当然重要ですが、1年間という期間の節目、けじめをしっかりつける意味でも、決算書分析は必ず行いましょう。この作業が苦手な方は、得意な方に(リーズナブルな価格で)してもらいましょう。何かが気付けるはずです。
☆生命保険はどれだけ必要?☆
会計事務所勤務時代、今時分は年末調整や確定申告の作業もあり、お客様の生命保険控除証明書を見る機会がありました。年間数十万円場合によっては百万円以上の支払保険料の方もいらっしゃいました。最近新聞や雑誌でも、生命保険会社の利益や保険セールスマンの儲けもためではなく、加入者にとって必要な生命保険はどれくらいか、とういう客観的な記事が見受けられることは良いことと思います。
ポイントは、生命保険料の内貯蓄要素の部分と、リスク回避(死亡・入院手術の費用補填・収入の補填)の部分を区分する。リスクに関しては、不足する金額を冷静に計算する。負債(ローン)残高や子供の成長に合わせ、生命保険契約の内容(必要額)を定期的に見直す。
法人(会社)契約と異なり、個人契約は限られた手取り給与の有効利用として、無駄な保険料とならぬようご注意下さい。気になる方は、今回見直しをなさると良いでしょう。
【日経ビジネスの印象記事・言葉】
*ワークとジョブは違う。仕事と作業は異なる。作業=運動量×時間。採用時に作業をする人なのか、仕事をする人なのか見分ける。
*個々の問題はここの問題として事実を直視して考える。
*自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分で答えを出して行動する。学び、思い、行う、という3つのバランスを取る。
*経営者には「正面の理」「側面の情」「背面の恐怖」が必要。
*売上がありながら赤字を出すのは手際が悪いから。
*相手の立場でものを言う。
*業務改善も大事だが、粗利益額が上がるかどうか、顧客に付加価値が提供できるかどうかを考えよ。