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今から100年前に書かれた小説のようですが、今は物的な面は大きく変わったけれど、人の営みや人間関係は、心情面では変わっていないのかもしれません。

この1週間、北海道としては高温です。昨日の札幌は、平年の最高気温が最低気温で、日中は33度まで気温上昇。
今日の予想最高気温は30度。近年の気候は、本当に変ですね・・・

有島武郎著「宣言」（1915年発表？）を読んでいて、印象に残ったところです。

・いつでも未来を目懸けて生活する人。いつでも現在を最上に生きようとする人。
・物価が下がって暮らしやすくなった、給料が上がって暮らしやすくなった、そんな時代は良かった。安らぎがあった。今は物価が下がっても、給料が上がっても、楽な人は楽を続けるし、苦しむ人は続く苦しみの中にいる。
・人の不幸を暴露して、それで人生を暗くしてどうする。
・秘密を抱き合った人と人の間に、不安と猜疑心が起きる。
・人の表情は、自然の印象と同じく、どれがその人本来の表情と決めてかかることはできない。
・時間と空間と伝習とに、非常に制約を加えられた人間の生活。

＊今から100年前に書かれた小説のようですが、今は物的な面は大きく変わったけれど、人の営みや人間関係は、心情面では変わっていないのかもしれません。

[ 更新:2017-07-11 12:59:55 ]